2025年8月1日(金)、北九州市小倉北区のHostel and Dining “Tanga Table”にて「Hike! Kyushu Meet UP vol.5」が開催されました。
今回のテーマは「宮崎セクションを歩いた体験談と、九州自然歩道の“いま”」。
スピーカーは、Hike! Kyushu代表のシュウさん、シュウさんとは長年の山仲間で師弟のような関係のコチャーンさん、「宮崎セクションを語るなら」と駆けつけてくれた九州自然歩道 宮崎の高代さんの3名。
それぞれ異なる視点から語られる宮崎パートの魅力と課題に、会場は笑い声と真剣に耳を傾ける姿が交じり合い、素敵な夜となりました。



コチャーンさんの約170kmの旅
コチャーンさんからは、宮崎セクション約170kmを歩いた体験談をお話しいただきました。
宮崎らしい開けた景観や林業の盛んな山間部、そして新しく整備された道の快適さに驚いた話から始まり、「人目につく場所でのテント設営の難しさ」など、実際に歩いてこそ見えるリアルな課題を語っていただきました。
「きれいに整備された新しい道が点在していて、歩行の安全性と快適性にすごく助けられました。でも集落間の距離があるので、補給ポイントを見逃すと行程全体に響くんです」
補給ポイントの対応や、宿営地の事前確保の重要性など、これから宮崎セクションを歩く人にとって貴重なアドバイスとなりました。
シュウさんが見た宮崎の表情
シュウさんは3月に宮崎パートを歩いた経験を、写真や地図を交えて紹介。道中で出会った地元の方とのやり取り、補給・休憩ポイントの工夫、そして「歩く速度だからこそ見えてくる景色の移り変わり」の魅力を語りました。
参加者からは「どんなペースで歩いたのか」「一番印象に残った風景は?」などの質問が飛び、会場は和やかなやり取りで盛り上がりました。
高代さんが語る運営側の想い
宮崎県で九州自然歩道の再生事業に携わる高代さんからは、運営サイドとしての現状報告と今後の展望が語られました。
道標・ルート誘導の改善(トレイルテープのデザイン制作)や、GPSデータの整備と公式サイトでの情報更新体制づくり、年1回以上の定期巡視と標識・環境の維持管理など…
「利用者がスマホGPSに過度に依存せず『何も考えずに歩ける』レベルの誘導を目指しています」と高代さん。全国のロングトレイル事例も参考にしながら、宮崎セクションを今後も盛り上げていきたいと語っていただきました。


会場の様子
今回もヤビロンさん(@yabiron1130)に出店いただき、会場はスパイスのいい香りに包まれ、おいしいおつまみがテーブルを彩りました。




スピーカープロフィール
コチャーン(鵜城 康介)
トレイルネーム「コチャーン」会社員ハイカー。ハイキング歴13年、これまでに信越トレイル、屋久島北南シートゥシー、アメリカ・ジョン・ミューア・トレイル(JMT)セクションハイク(2017〜2019)など多彩なルートを歩く。
2017年には、自ら構想・命名したオリジナルトレイル「MPT(Mountain Priest Trail/山伏の道)」を歩き、英彦山周辺や裏英彦ルートをつないだ全4セクション・約93kmを開拓。
シュウさんとは13年前初登山時、雪の涌蓋山の頂上で涙して以降、師弟のような関係に。毎週のように山へ同行し、歩き方や知識を磨いてきた。2人でウルトラライトハイキングに傾倒し、当時乏しかった情報をブログやネットで探しながら道具を工夫してきた。
「馴れ合うのではなく、お互いが独立したハイカーであること」を信条に、今もその姿勢を大切に山と向き合っている。
Instagram:@kochaaan80
シュウ (秋田 修)Hike! Kyushu 代表
北九州市小倉生まれ・小倉育ち。1970年生まれ。ハイキング歴は1998年から始まり、2013年にはJMTを踏破、2018年にはアメリカ・パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)を歩くなど、国内外で長期の山旅を経験。
PCTから帰国後、門司港でバーを開業し、ハイカーや旅人が集う場を作る一方、九州自然歩道の魅力発信と再生にも力を注いでいる。
活動の目標は、「九州で歩く=九州自然歩道」という文化の定着。
「山で遊ぶ人は隔たりなく、すべてナチュラリストであってほしい」という想いを胸に活動している。
Instagram:@shuu_1970 / @tent.mojiko
高代 勇人 九州自然歩道みやざきハイキングクラブ
2021年に東京から家族で宮崎県へ移住。九州の人や自然に魅了され、“九州民4年生”に。ご縁がつながり、宮崎県で九州自然歩道の再生事業に携わるようになる。
現在は、利用者が安心して歩ける環境づくりや魅力発信に取り組み、2025年にはNPO法人を立ち上げ予定。
「九州自然歩道をもっと多くの人に歩いてもらい、その魅力を知ってほしい」現場と行政の橋渡し役として活動を続けている。
宮崎パートの情報はこちら → 九州自然歩道 宮崎パート公式サイト
Instagram:@taketakashiro / @miyazakihikingclub
つながりが生まれる場所
Hike! Kyushu Meet UPは「ハイカー同士がつながる場」。
九州自然歩道の魅力を語り合い、課題を共有し、そして一緒にその未来を考える。そんな温かい時間とともに、夜は更けていきました。
次回のMeet UPもお楽しみに。
最新情報は → Instagram:@hike_kyushu
コメント